東京都立大学
気候システム研究グループ
Climate System Research Group
Tokyo Metropolitan University
   
研究分野:

気候学、気候システム学、気象学、地理学、データサイエンス

研究テーマ: 

地球表層の水・エネルギー循環、アジアモンスーン、台風、大気陸面相互作用、気候シミュレーション、異常気象、気候変動

キーワード: 

降水、雲、豪雨、豪雪、洪水、干ばつ、大規模シミュレーション、ビッグデータ

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プレスリリース

 

2023.8.28

衛星データからアジアモンスーンの季節を探る -降水の"微物理的"特徴からパターンを読み解く-Scientists zoom in on the Asian monsoon season using satellite data -Deciphering patterns in "microphysical" features of precipitation- [Web Page]


2021.7.7

最近10年間の梅雨前線帯の降水活発化 ~令和年月豪雨との関連~
Takahashi, H.G. and Fujinami, H., 2021: Recent decadal enhancement of Meiyu–Baiu heavy rainfall over East Asia. Sci. Rep., 11, 13665, doi:10.1038/s41598-021-93006-0. [Web Page[プレスリリース]
日本を含む東アジアに自然災害を引き起こす梅雨前線の降水活動が、最近10年間は非常に活発であることを、長期間の人工衛星観測により明らかにしました。これは、2020年に九州地方に甚大な被害をもたらした令和2年7月豪雨にも密接に関連しています。この結果は、降雨レーダを搭載したTRMMおよびGPMという降雨観測衛星の長期間観測データにより明らかになりました。


2020.9.30

東京での雪の予報に寄与する新たな要素を発見! ~日本周辺の海面水温が影響~
Takahashi, Hiroshi G., and Takuya Yamazaki, 2020: Impact of sea surface temperature near Japan on the extra-tropical cyclone induced heavy snowfall in Tokyo by a regional atmospheric model, SOLA, doi:10.2151/sola.2020-035. [Web Page] [プレスリリース]
南岸低気圧に伴う首都圏の雪の要因の一つとして、日本近海の海面水温の影響を気象シミュレーションにより、調べました。南岸低気圧の経路の変化を考えない場合、黒潮大蛇行に伴う海面水温影響は小さく、関東と東北の東の海面水温が重要となることを明らかにしました。東京の雪の予報にも関連します。


2020.7.21

夏季アジアモンスーン降水の将来変化: 台風・熱帯擾乱活動の重要性
Takahashi, H. G., N. Kamizawa, T. Nasuno, Y. Yamada, C. Kodama, S. Sugimoto, and M. Satoh, Response of the Asian Summer Monsoon Precipitation to Global Warming in a High-Resolution Global Nonhydrostatic Model. J. Climate, doi: 10.1175/JCLI-D-19-0824.1. [Web Page] [プレスリリース]
日本を含めたアジアモンスーンの降水量の将来変化について、高解像度の高い非静力学気候モデルの出力を用いて明らかにしました。モンスーントラフといわれる領域の降水量変動がとても重要で、日本の気候にも密接に関連しています。


 

ニュース

 

2024.7.9

昨年の夏に、仙台の高校生が3名、研究室に来られて、ことわざと気象の関連性について質問を受けました。その研究成果が、今年の気象学会のジュニアセッションで発表されました(JS-12)。とてもよくまとめられていたと思います。 [Web Page]


 2024.6.20

第15回熱帯気象研究会を2024年9月に東京都立大にて開催いたします。

開催日時:2024年9月17日(火)-18日(水)

開催場所:東京都立大学 南大沢キャンパス 12号館

以下のHPのformsより申し込みいただけます。

https://camo.fpark.tmu.ac.jp/tropmet15/


2024.2.27

A new paper !!

Kitabayashi, S., & Takahashi, H. G. (2024). Seasonal Dependence of Recovery from Surface Cooling Induced by Strong Tropical Volcanic Eruptions, Journal of Geophysical Research - Atmospheres. accepted.


2023.12.21

大学院生の杉浦冬悟さんが、日本気象学会2023年度秋季大会における「海洋大陸で衰退するMJOの東西循環構造」の発表で、松野賞を受賞しました(受賞日:2023年12月16日)。 [Web Page]


2023.12.14

本のチャプターが出版されました。

Takahashi, H.G., Kiguchi, M., Sugimoto, S. (2023). Floods and Droughts in Asia, Europe, and America. In: Akimoto, H., Tanimoto, H. (eds) Handbook of Air Quality and Climate Change. Springer, Singapore. [Web Page]


2023.10.26

日本気象学会2023年度秋季大会での発表 [大会HP]

高橋 洋:西日本の高温日における大規模循環場の特徴

松﨑祐太:フィリピン海コールドサージの季節進行とその対流活動に対する影響

井上 凌:モンスーン循環の季節進行から見た梅雨明け期の降水量の年々変動

杉浦冬吾:海洋大陸で衰退するMJOの東西循環構造


 

当グループについて

この研究グループでは、地球規模・領域規模の水循環(蒸発ー水蒸気輸送ー降水の流れ)、アジアモンスーン地域の雨や雲の気候変動(洪水/干ばつ)、地表面状態による降水特性への変化(大気陸面相互作用)、地表面改変による地域気候への影響などを対象として気象・気候現象や気候変動の研究しています。

気象や気候現象を調べるために、地上観測データ(日本ならアメダスなど)、衛星リモートセンシングによる地球観測データ(TRMM/GPMなど)、再解析データ(JRA55など)、気象・気候モデルによるシミュレーションなどを用いて研究しています。

日本では、日本海側の雪、関東の気温・豪雨、アジアモンスーン域では、タイの洪水などの東南アジア、南アジアの雨や熱帯低気圧(台風など)を対象に研究しています。アジアモンスーン地域では、エアロゾルなどの大気汚染物質と雲・雨との関わりなども研究対象です。アジアモンスーンの 降水変動は、日本の気候にも影響することが知られているため、重要な研究対象です。

連絡先

東京都立大学 都市環境科学研究科 地理環境学域
高橋 洋
E-mail: hiroshi3~at~tmu.ac.jp

アクセス

〒192-0397
東京都八王子市南大沢1-1

東京都立大学 8号館770室
 

 
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